トイレ便器に水を流すと、一定時間経過後にトイレタンクには水がたまります。そうすることでまた次にトイレ便器に水が流せるようになるのです。
トイレタンクに水がたまるのが遅いトラブルもあるのですよ。なかなかタンクに水が溜まらないと次の人が水を流せず不便。
このようなトラブルの原因は次のものが挙げられます。
- ダイヤフラムの劣化
- 給水フィルターの目詰まり
- ボールタップの劣化
劣化などをしてトラブルの原因になっているこれらのパーツを交換したり、目詰まりを解消したりすることで、修理が可能です。このページでは、自分で修理をしたい方向けに、画像つきで修理方法を解説しておりますので、お試しください。
自分では難しいかも…と不安な方は当社が修理をしますので、このページ後半に記載しているお申込み方法をご参照くださいね。
何が原因か見てみよう
トイレタンクに水がたまるのが遅い原因は、主に3つだとご紹介させていただきました。何が原因なのか判断できなくてはご自宅での修理は難しいですよね…。
まずは、原因を調べてみましょう。
トイレタンク内は上の画像のようになっています。水のみが入っているイメージがあるかもしれませんが、このようにたくさんのパーツがあるのですよ。
ダイヤフラムというパーツが劣化していると、ダイヤフラムから水がポタポタと漏れることや、ピューと少量の水が出ることがありますので、見てみてください。ダイヤフラムに問題がなさそうなら、ボールタップ、フィルターの目詰まりを見てみましょう。
TOTOトイレでタンク品番がSHで始まる場合はダイアフラムの交換
トイレのタンクに水が溜まるのが遅いな…と感じたら、まずトイレタンクのなかを見てみましょう。タンクのなかにはさまざまなパーツが入っています。ダイヤフラムもその1つ。
ダイヤフラムはタンク内のパーツのなかでも小さなもの。このダイヤフラムが破損、劣化しているとトイレタンクに水がたまらなくなります。トイレタンク品番が「SH」で始まるお宅の場合、ご家庭で適合する新しいダイヤフラムに交換することで修理ができます。このセクションでは、トイレタンクが「SH」で始まるお宅向けにダイヤフラムの交換法をご紹介しますね。
【トイレタンク品番がSHで始まるかチェックする】
まずトイレタンクの品番を見てみましょう。
タンクにはTOTOやINAXなどメーカー名だけでなく、品番も書いてあります。TOTOトイレタンクの品番は、トイレタンクの正面上部に記載がされていますので、ご確認ください。
トイレタンク品番が「SH」から始まることを確認後、まず最初に適合するダイヤフラムを購入する必要があります。
TOTOのWEBショップでも販売しているのでご確認ください。
【作業前に止水方法:止水栓をしめる】
トイレには止水栓という水栓金具が備えられていて、こちらを閉めることでトイレに供給される水が停止します。止水栓はトイレ便器と壁の間あたりにありますので、下の画像を参考にしてトイレ室内をお探しください。
赤い印がついているものが止水栓です。マイナスドライバーや、100円玉など硬貨を使用して、右回り(時計回り)まわして止水します。
どうしても止水できない場合は、水道元栓で対応してください。
【止水方法:水道元栓】
戸建て住宅の敷地内地面に「量水器」と書いてある青いフタがありますので、フタを手であけて中にある水道元栓をしめましょう。レバーなら反対に倒す、ハンドルタイプなら、右回り(時計回り)にまわす、蝶ネクタイタイプなら、90度回転させることで止水できます。
マンションなど集合住宅の場合はお部屋を出たところに金属製の扉があれば、それをあけて下のほうに水道元栓があります。
止水ができたら、トイレタンクのフタを開けてみましょう。
真上にフタを持ち上げるとフタが開きます。
タンクのフタを開けると半透明の中ブタがあります。こちらは四隅のどこかに指を引っかけていただき、上に持ち上げることで外せます。
上の画像のうち、右側の図のように浮き球レバーの付け根が中央にあるタイプであれば、修理が可能です。
1.ボールタップカバーを開ける
ボールタップというパーツに透明色のカバーがついている場合は、カバーを開けてください。
2.浮き球レバーを外す
浮き球レバーの根元をつまみ、上に持ち上げると外すことができます。
3.ナットを外す
ナットを左(反時計回り)にまわして外してください。
4.古いダイヤフラムを取り外す
ナットを外すとダイヤフラムが露出しますので、こちらを取り外して新しいものへと交換していきます。取り外すときに黒いゴムが残ることがありますので、ゴム部も取り外せたかどうか確認してください。新しいダイヤフラムを取り付けた際、クリーニングピンが穴から出るのを確認してください。ダイヤフラムがしっかりと設置されていないと、水漏れする可能性もありますので、ご注意ください。
浮き球の取り付けまで逆の手順で元に戻し、タンクのフタを閉じたら完了です。止水栓を開けることを忘れないでくださいね。
また、手洗い管があるタイプのトイレタンクでは、赤色のパーツを手洗い管に差し込む必要がありますので、次の画像を参考にしながら作業をなさってください。
タンク上部側面にある給水フィルターの目詰まり
トイレタンクの上部側面には、給水フィルターと呼ばれるパーツがありますが、こちらが目詰まりすることでタンクに水がたまるペースが遅くなります。
この場合、給水フィルターの掃除をすることで修理が可能。
まずは止水栓をしめてトイレの水を止めてから作業をしましょう。止水栓のしめ方は1つ前で紹介した方法をご参照ください。
1.フィルターを取り外す
タンク上部の側面に給水フィルターと呼ばれるパーツがあります。
フィルターはタンク上部にある給水パイプとボールタップの接続部にある袋ナットの中にあります。
その袋ナットをモンキーレンチを使用して左回り(反時計回り)に回して外してください。
2.フィルター掃除をする
フィルター部分に汚れが溜まっているかと思いますので、古い歯ブラシなどを使用して汚れをとり、目詰まりを解消させてください。力を入れすぎると破損のおそれもありますので、丁寧に扱ってください。破損した場合や汚れがとれない場合は新しいものに交換することをお勧めします。
TOTOトイレの場合は下の画像の商品が使ってあることが多いです。
3.反対の手順で元に戻す
掃除が終わったら、フィルターを反対の手順で元に戻しましょう。手洗い管があるお宅の場合は、すでにご紹介しましたが、しっかりとはめ込むようにご注意ください。
作業後に止水栓をひらくことを忘れずに行ってください。
故障したボールタップの交換(タンク上部側面に給水パイプがあるトイレ限定)
タンク上部に給水パイプがあるトイレであれば、ボールタップというパーツを交換することで修理が可能です。
こちらもトイレの止水をあらかじめ行った状態で、トイレのフタを開けてください。フタが持ち上げるだけでは開けられない場合は、下記の画像を参考にフタの裏にあるナットを回してフタを取り外してください。
タンク上部側面に給水パイプがあるかどうかまず確認しましょう。
1.ボールタップを取り外す
ボールタップを手で抑えながら、ナットをモンキーレンチを使用して外してください。
2.ナットが外れたら、ボールタップをタンクの内側に引っ張り引き抜きます。用意しておいた新しいボールタップに交換してください。
3.水位の調節をおこなう。
交換ができたら、反対の手順を行いタンクのフタを閉じます。
修理のお申込み
ここまでご家庭でできる作業をご紹介してきましたが、自分では不安…という方もいらっしゃいますよね。ご安心ください。そんなときのためにわたしたちがおります! 水まわりの修理はプロに任せたいとお考えの方は、ぜひ当社にお申込みください。
トイレタンク内での修理作業に長けた職人が当社にはたくさん在籍しております。トイレタンクに水が溜まるのが遅い原因にも熟知していますので、お気軽にお申込みください。
1.問い合わせ、ご相談
メールやお電話などでご相談ください。可能であれば、トイレタンクのメーカー名、品番をお伝えください。
2.修理訪問
お客さまのご都合のよい日に修理訪問をいたします。
3.無料点検、お見積り
トイレタンクに水がたまらない原因を無料点検して、作業前に修理費用のお見積りをお出しいたします。
お見積り内容に同意いただける場合にのみお申込みをお願いしております。お見積り内容にご不明点がある場合は、お気軽にお声がけください。丁寧にご説明いたします。
4.お支払い
修理後にお支払いをお願いいたします。
お支払い方法
・現金
・PayPay
※アプリ決済に必要なQRコードを携帯していない職人もおります。アプリ決済をご希望のお客さまは問合せ時にご確認をお願いいたします。